顕彰事業

第2回表彰 授賞式の模様:鈴木敏夫さんの受賞挨拶

ありがとうございます。
僕は渡辺晋さんのことは、お名前は存じ上げておりますが、生前に実際にお目にかかったことはありません。残念でございます。
ただ、私は、もともと徳間書店におり、雑誌の編集者や記者をやっておりました関係で、徳間書店の故・徳間康快社長から、渡辺晋さんや渡邊美佐会長のお名前やお話は良く伺っておりました。
個人的には、僕らの世代では、渡辺プロといえばテレビの黄金期とリンクいたします。とりわけ植木等さんが大好きです。中でも植木さんが歌われ、今回、特別賞を授賞されました青島幸男さんが作詞した、「だまって俺についてこい」の歌は僕の人生訓ともいえる存在になっています。
「金の無いやつは俺のとこに来い」
そして次がいい!
「俺も無いけど心配するな」
もっと好きなのはその次なんです。
「見ろよ青い空、白い雲、そのうち何とかなるだろう」
この歌を、何かの時には思い出します。僕の支えなんです。
そして、今回、やはり特別賞を受けられた宮川泰さんとは生前、雑誌の記者としてお目にかかっています。宮川さんで思い出すのは、宮川さんが手がけられた「ザ・ピーナッツ」のことです。僕は名古屋出身ですが、ザ・ピーナッツのお二人もそちらの方ですよね。古い話ですが、1959年(昭和34年)の伊勢湾台風で、たくさんの方が亡くなったときのことです。僕はまだ小学生でした。
「みんな大変な目にあったから」とザ・ピーナッツが名古屋中の僕たちの小学校を慰問に訪れてくれました。鮮明にそのときのことを憶えております。
今回この賞を、こうした僕の心に深い印象を刻んでいる方たちと同じときにいただけるのは、渡辺晋さんのことを語ってくれた徳間康快さんの導きがあったからではないかと思います。現在、徳間さんは青山の近くのお寺に眠っていらっしゃいます。家が近いので、いまでも月に一度はお参りに行っておりますので、改めて、今回の栄誉を報告してきます。
最後に、主題歌を歌ってくれた手蔦葵ちゃんをはじめ、色々な方のご協力があって、今日の僕があると思い、感謝しています。
このたびの授賞、心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

(鈴木氏のスピーチを、事務局の方で一部編集、要約させていただきました)

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