顕彰事業

第2回表彰 第2回渡辺晋賞:鈴木敏夫氏

【第2回渡辺晋賞】
鈴木 敏夫(すずき としお)氏

1948年08月19日 愛知県名古屋市出身
慶応義塾大学文学部卒業
映画プロデューサー、 (株)スタジオジブリ代表取締役社長

『授賞理由』
日本のアニメーション映画は、世界の範たる存在です。氏は、その中心的役割を担っている宮崎駿監督作品を裏方として支える一方、メディア・ミックスによる大規模で大胆なPR展開を指揮し、ジブリ=良質作品、というジブリブランド浸透させ、世界マーケットにおける、日本のアニメビジネススキームを確立させた。氏は一貫して作品勝負に徹するプロデューサーとして、未知のもの、新しいものに挑戦し続けている。平成18年度においても、新監督を起用した「ゲド戦記」で興行収入トップを記録した。そのクリエイティブな姿勢と実績は、「日本の文化を世界に」という願いの渡辺晋賞にふさわしく、ここに顕彰致します。

『略歴』
1948年名古屋市生まれ。72年 大学卒業後、徳間書店に入社。週刊「アサヒ芸能」を経て、78年アニメーション雑誌「月刊アニメージュ」の創刊に参加。副編集長、編集長を12年間あまり務めるかたわら、84年「風の谷のナウシカ」、86年「天空の城ラピュタ」、88年「火垂るの墓」「となりのトトロ」、89年「魔女の宅急便」など一連の高畑勲・宮崎駿作品の製作に関わる。
85年にはスタジオジブリの設立に参加、89年からスタジオジブリの専従に。
以降、91年「おもひでぽろぽろ」、92年「紅の豚」、94年「平成狸合戦ぽんぽこ」、95年「耳をすませば」、97年「もののけ姫」、99年「ホーホケキョ となりの山田くん」、01年「千と千尋の神隠し」、02年「猫の恩返し」「ギブリーズepisode2」、04年「ハウルの動く城」のプロデュースを手がける。最新プロデュースは、06年宮崎吾郎第一回監督作品「ゲド戦記」。
その他、実写作品「式日」(00年庵野秀明監督作品)、三鷹の森ジブリ美術館(01年開館・東京都三鷹市)のプロデュース、押井守監督の「イノセンス」(04年プロダクションI.G作品)の共同プロデュースなども手がける。

01年公開の「千と千尋の神隠し」は国内外の映画賞を総なめにした。主な受賞タイトル:第25回日本アカデミー賞最優秀作品賞、第52回ベルリン国際映画祭金熊賞、全米映画批評会議アニメ賞、ロサンゼルス映画批評家協会最優秀アニメ賞、ニューヨーク映画批評家協会最優秀アニメ賞、アニー賞長編アニメ映画賞・監督賞・脚本賞・音楽賞、第75回米アカデミー賞長編アニメ映画賞など多数

受賞歴
1992:第11回藤本賞(宮崎駿・原徹と連名受賞)=「おもひでぽろぽろ」
1998:第17回藤本賞(故・徳間康快と連名受賞)=「もののけ姫」
2002:第21回藤本賞=「千と千尋の神隠し」
2002/11:日本イノベーター大賞(個人賞)

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