顕彰事業

第3回表彰 第3回渡辺晋賞:本多一夫氏

【第3回渡辺晋賞】
本多 一夫(ほんだ かずお)氏

1934年7月11日生まれ。北海道札幌市出身。
本多劇場グループ代表。
劇場経営者、実業家、俳優。
社団法人「日本劇団協議会」顧問。

『授賞理由』
本多一夫氏は、次代のエンターテイメントを担う若者の夢を、本多グループと呼ばれる劇場を設立・運営することで支援し続けてきました。また、東京・下北沢を演劇の街として活性化させるなど、社会的な貢献にも大なるものがあります。その25年余にわたる努力に敬意を払いつつ、継続と挑戦を合わせ持ったプロデュース姿勢と実績に対し、「渡辺晋賞」を贈るものです。

『略歴』
1955年、新東宝ニューフェイス第4期生として俳優デビュー。61年の新東宝倒産後、下北沢駅近くで一軒のバーを開店したところ、俳優の集まる店として評判を呼ぶ。業績は順調に伸び、下北沢と周辺地域で店舗を増やし、実業家として成功する。
しかし、ショービジネスの世界を諦めきれず、80年に演劇養成所「本多スタジオ」を設立。翌81年には若手演劇人のための実験劇場として「ザ・スズナリホール」を開場。その後の「小劇場演劇ブーム」を追い風に、小劇場をオープンさせ、本多劇場グループを形成し、下北沢が「演劇の街」と称されるようになる。ちなみに、現在の直営劇場は「ザ・スズナリ」(81年開場)、「本多劇場」(82年)、「下北沢駅前劇場」(84年)、「横浜相鉄本多劇場」(88年)、「OFF・OFFシアター」(93年)、小劇場「劇」 (97年)、小劇場「楽園」(2007年)。 下北沢に6劇場、横浜に1劇場の合わせて7劇場のオーナーであり、自らもフリーの俳優としても舞台に立っている。

「財団法人せたがや文化財団」評議員、「中劇場協議会」理事、「社団法人日本劇団協議会」顧問、「下北沢演劇祭」企画委員長。

受賞歴
1996年 15周年記念公演「KAN−KAN」で、「読売劇場大賞」優秀作品受賞。
1997年 「第19回日本文化デザイン賞」受賞
1997年 「世田谷区文化芸術功労賞」受賞。
2002年 「世田谷区制施行70周年特別文化功労賞」受賞。
2005年 文化庁長官表彰受章。

↑ページの先頭へ戻る