顕彰事業

第10回表彰 授賞式の模様:文化庁祝辞

皆さま、こんにちは。ただ今ご紹介にあずかりました文化庁の佐伯でございます。本日は本来、長官の青柳が参る予定でございましたが、どうしても外せない用が出来てしまいまして、代わりに私が代読させて頂きます。

本日第10回、渡辺晋賞授賞式が各界を代表する方々のご臨席の元、かくも盛大に開催されますことを、心よりお喜び申し上げ、一言ご挨拶申し上げます。

渡辺晋賞はエンターテイメント業界において、優れた業績を挙げた気鋭のプロデューサーを顕彰し、エンターテイメント及び芸能文化を更に発展させることを目的として創設されたものであり、今回記念すべき第10回を迎えられます。この度、栄えある賞を受賞されます小山薫堂様に心からお祝いを申し上げますと共に、これまでの一般財団法人渡辺音楽文化フォーラムの関係者の皆様のご尽力に対し、改めまして深く敬意を表します。

小山様はさまざまな分野でプロデュースの才能を発揮され、エンターテイメント界のみならず、社会全体に大きな影響を与えてこられました。皆様ご存知の「くまもん」については、2年間で1200億円以上の経済効果を生んだとの日銀の試算もあり、小山様のご功績は、さまざまな分野に及んでいます。これまでの素晴らしいご活躍に深く敬意を表しますとともに、この度の受賞を契機と致しまして、益々ご活躍されますことを期待しております。

文化の祭典でもあります、2020年のオリンピック、パラリンピック東京大会の開催をひかえ、我が国の文化芸術は発展の好機を迎えております。音楽や芸能をはじめとするエンターテイメントは、私たちの生活に潤いを与え、創造性を育み、心豊かで楽しい社会を創り出す為の活力源となります。成熟社会となりました我が国において、そのような文化芸術の果たす役割は益々大きくなっております。

文化庁におきましては、2020年に向けて、文化芸術立国への取り組みを強化してまいりますが、皆様方におかれましても我が国の文化芸術の発展と、世界への発信の為に、一層の御尽力を賜りますようお願い申し上げます。

終わりに御臨席の皆様方のご健勝、ご活躍と一般財団法人渡辺音楽文化フォーラムの今後益々のご発展を心から祈念致しまして、お祝いの言葉とさせて頂きます。

平成27年3月2日文化庁長官青柳正規代読。

本日はおめでとうございます。

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